従三位のすごさとは?位階の序列と正三位の違い・歴代受章者を解説

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従三位のすごさとは?位階の序列と正三位の違い・歴代受章者を解説
従三位のすごさとは?位階の序列と正三位の違い・歴代受章者を解説
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🎵 従三位のすごさとは?位階の序列と正三位の違い・歴代受章者を解説

国家や社会に多大な貢献を残した人物が逝去した際、ニュースで「従三位(じゅさんみ)に叙された」という報道を目にすることがあります。しかし、耳馴染みはあるものの、具体的にどれほど高い地位なのか、勲章と何が違うのかまで正確に把握している人は多くありません。

飛鳥時代の律令制に端を発し、1300年以上の歴史を持つ日本の「位階制度」。その中でも従三位は、かつて政治の中枢を担った上級貴族「公卿(くぎょう)」への登竜門であり、現代においても国家の中枢や文化の発展を支えた極めて限られた人物にのみ贈られる特別な栄誉です。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:従三位は日本の位階序列で第6位に位置し、歴史上「公卿・上級貴族」と認められる決定的な境界線にあたる。
  • 要点2:現代では内閣総理大臣経験者、閣僚、ノーベル賞受賞者、国民的功績を残した文化人・スポーツ関係者などに没後叙位される。
  • 要点3:勲章(旭日章や瑞宝章)が「個別の功績」を称えるのに対し、位階(従三位など)は「国家に対する生涯の貢献度・人格」を位置づける制度である。

【基礎知識】従三位(じゅさんみ)とは?位階の序列一覧と意味を紐解く

位階(いかい)とは、国家に対する功績や身分に応じて授与される序列の等級を指します。起源は603年に聖徳太子が制定した「冠位十二階」に遡り、大宝律令(701年)によって体系化されました。明治維新後の近代化を経て制度が再編され、現在も国・皇室が認める公式な名誉制度として存続しています。

日本の位階は、最高位である「正一位」から「少初位」まで細かく分かれており、現代の運用では「正一位」から「従八位」までの全16階層が基本となっています。従三位はその中で上から数えて6番目に位置する極めて高い階位です。

【現行の主要な位階序列一覧】

  • 正一位(しょういちい):最高峰の位階。生前授与は極めて稀で、歴史的偉人(織田信長、徳川家康など)の没後追贈が中心。
  • 従一位(じゅいちい):内閣総理大臣として顕著な功績を残した人物などに授与。
  • 正二位(しょうにい):国務大臣、最高裁判所長官、長年国家を主導した政治家など。
  • 従二位(じゅにい):長年国政を担った閣僚や各界の最高指導者。
  • 正三位(しょうさんみ):国務大臣、衆参両院議長、世界的な学者・文化人。
  • 従三位(じゅさんみ):閣僚経験者、ノーベル賞受賞者、顕著な功績を残した文化・スポーツ功労者など。
  • 正四位・従四位:国会議員、都道府県知事、裁判官、大学学長など。

「勲章」と「位階」の混同も多く見られますが、両者には明確な役割の違いが存在します。勲章(叙勲)が特定の分野での顕著な功労や業績を評価して授与される記念章であるのに対し、位階(叙位)は本人の生涯にわたる総合的な功績と国家への貢献度を評価し、天皇の名において授けられる公式な「序列の格付け」です。

従三位はどれほど凄いのか?正三位・従二位との決定的な違い

従三位の持つ真のすごさは、歴史的にも現代的にも「国家の意思決定中枢・上級特権階層の仲間入りを果たす境界線」であった点に集約されます。

古代から近世にかけて、従三位以上の身分を持つ者は「公卿(くぎょう)」または「上達部(かんだちめ)」と呼ばれ、四位以下の一般官人とは身分上・儀礼上で絶対的な格差が設けられていました。天皇の御所にある清涼殿の「殿上(てんじょう)の間」への昇殿が無条件で許され、国政の最高審議機関である太政官(だいじょうかん)の合議に参画できるのは原則として三位以上でした。

では、一段上の「正三位(しょうさんみ)」やさらに上の「従二位(じゅにい)」とは何が異なるのでしょうか。その境界線は以下の点に現れます。

1. 正三位との違い:
古代律令制において、正三位は「大納言」クラスが就く位階であり、従三位は「中納言」や「左右近衛大将」などに相当しました。現代の基準でも、正三位は閣僚を長期間務めた政治家や議長クラスが多く、従三位は閣僚経験者やノーベル賞受賞者など、より幅広い分野のトップランナーが選ばれる傾向にあります。

2. 従二位との違い:
従二位になると、歴史上では「内大臣」や「右大臣」、有力大名家の当主など、国家のトップオブトップに位置づけられます。現代でも内閣総理大臣を補佐する主要閣僚を歴任した重鎮や、司法・行政の最高責任者クラスが主な対象となり、求められる政治的・社会的影響力のスケールが一回り大きくなります。

歴史に見る従三位|公卿・貴族の境界線と名だたる歴史人物

日本の歴史において、従三位は武士や官人にとって「一生をかけて目指す至高の到達点」でした。四位と三位の間には目に見えない巨大な壁が存在し、四位止まりの武士・貴族は「諸大夫(しょだいぶ)」と呼ばれたのに対し、従三位に昇叙して初めて一人前の「公卿貴族」として宮廷社会に認知されたからです。

平安時代から鎌倉・室町、そして戦国・江戸時代に至るまで、従三位に叙せられた人物には日本史の教科書を彩る重要人物が並びます。

【歴史上で従三位に叙された主な人物】

  • 平忠盛(平清盛の父):武士として初めて殿上人となり、最終的に従三位に登り詰めて平氏政権躍進の足がかりを築いた。
  • 源実朝(鎌倉幕府第3代将軍):朝廷との関係を重視し、武士の身でありながら若くして従三位・右近衛中将に昇進。
  • 真田信之(真田信繁/幸村の兄):信濃松代藩の初代藩主。長年の功績と徳川幕府への貢献から90歳を超えて従三位に叙せられた。
  • 徳川御三卿の当主たち:田安家・一橋家・清水家の当主は、原則として従三位以上の高位に叙任され、将軍家の後見役を務めた。

このように、武士の時代であっても軍事力だけでは得られない権威の象徴として、従三位という位階が重宝され続けました。

【叙位の現在】現代における従三位の叙位基準と功績理由

現代の日本において位階制度は憲法下で適切に再構築され、現在は「栄典制度」の一環として内閣府賞勲局が事務を担当しています。原則として、1964年の閣議決定以降、生前の授与は行われず「故人の生前の功績を讃える没後叙位(追贈)」として運用されています。

従三位に選定されるための叙位基準は非常に厳格です。内閣の閣議決定を経て、天皇の御裁可(親裁)を得て正式に授与されます。

【従三位が授与される主な基準・対象者】

  • 国政・司法の要職経験者:国務大臣(各省大臣)を長年務めた人物、衆参両院の副議長、最高裁判所判事など。
  • 世界的学術功労者:ノーベル賞(物理学賞・化学賞・生理学医学賞など)を受賞した日本の最高峰研究者・科学者。
  • 地方自治・行政のトップ:大都市圏の知事や長年にわたり地方自治に卓越した功労を残した首長。
  • 国家的な文化・スポーツ振興者:文化勲章受章者、日本芸術院会員、国民的規模で日本社会の発展や国際的威信の向上に寄与した人物。

評価される功績理由は「長年ひとつの道を究め、国民生活の向上や国際社会における日本の地位向上にどれだけ寄与したか」という多角的な実績です。

歴代受章者と有名人・芸能人|アントニオ猪木氏らに授与された背景

従三位のニュースが世間一般で大きな話題となる契機が、著名な文化人や国民的有名人の逝去に伴う叙位です。

近年で特に注目を集めたのが、元参議院議員でありプロレス界のスーパースターであったアントニオ猪木(本名:猪木寛至)氏への従三位叙位(あわせて旭日大綬章を受章)でした。猪木氏はスポーツ平和党を結成して参議院議員を2期務め、1990年の湾岸危機時にはイラクへ単身乗り込んで日本人人質解放に尽力するなど、政治・外交・文化振興の各方面で前例のない足跡を残しました。その卓越した功績が評価され、従三位が授与されました。

その他にも、以下のような各分野を代表する歴代の巨星たちが従三位に叙されています。

  • 福井謙一氏・江崎玲於奈氏ら:世界的な科学的発見を成し遂げたノーベル賞受賞者。
  • 各省大臣を歴任した政治家:国家財政や法制度の改革をリードした歴代閣僚。
  • 伝統芸能・芸術界の重鎮:人間国宝や日本を代表する伝統芸能の継承者。

芸能・スポーツの分野であっても、単なる人気の高さを超えて「国政への関与」や「国際的な親善外交」「文化振興への不滅の貢献」が公的に認められた場合、従三位という最高峰の栄誉が授与されることになります。

【従三位】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:生前に従三位をもらうことはできますか?
A1:現在の日本の法制度・運用において、皇族を除き一般の国民が生前に位階(従三位など)を授与されることはありません。1964年の閣議決定により、位階は生涯を通じた功績を総合評価して逝去時に授与される「没後叙位」に一本化されています。

Q2:勲章(旭日大綬章など)と位階(従三位など)の違いは何ですか?
A2:勲章は特定の顕著な功績や業績に対して授与されるバッジ(記念章)であり、生前にも受章可能です。一方、位階は個人の生涯の功績と品格を評価して国家が定める序列の等級であり、原則として没後に授与されます。著名な功労者の場合、「従三位・旭日大綬章」のように両方が同時に贈られるケースが多く見られます。

Q3:従三位に叙されると、遺族に年金や金銭的な特典は支給されますか?
A3:金銭の支給や年金、法的な特権は一切ありません。日本国憲法第14条第3項において「栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない」と定められており、従三位の授与は純粋な国家・社会からの名誉的顕彰となります。

まとめ:1300年の歴史を紡ぐ最高峰の栄誉「従三位」

従三位は、単なる肩書きや格式にとどまらず、飛鳥時代から令和の現代に至るまで脈々と受け継がれてきた「国家に対する最高水準の貢献」を証明する栄誉です。

かつては国政を動かす公卿たちの証であり、現代においては政治・学術・文化など各分野で生涯を捧げて国を支えた先人たちへの感謝と敬意の象徴として機能しています。ニュース等で「従三位」の報に触れた際は、その人物が生涯をかけて築き上げた功績の大きさに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 (出典: 従 三 位(Yahoo!ニュース)

従 三 位
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